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ダニエル・エスピノーサ(監督)

スウェーデン出身。デンマーク国立映画学校監督科を卒業。その先鋭的で本能的なアプローチによって作られた映画は、観客の心をわしづかみにし、登場人物の美しくも無秩序な世界へと引きずり込む。最初に名を馳せたのが『イージーマネー』(10/未)。本作は母国スウェーデン史上最も稼いだ映画の1本となった。2012年7月にはワインスタイン・カンパニーの配給でアメリカでも公開された。さらにワーナー・ブラザースがアメリカでのリメイク権を取得している。アメリカでの監督デビュー作はデンゼル・ワシントン、ライアン・レイノルズ主演『デンジャラス・ラン』(12)。全世界で2億ドル以上の興行収入を上げ、その成功によって、ハリウッドで引っ張りだこの監督になった。

リチャード・プライス(脚本)

アメリカの優れた小説家かつ脚本家の1人。全米ベストセラーの「黄金の街」、「フリーダムランド」、「クロッカーズ」を含む8冊の小説を発表している。1999年、米国芸術文学アカデミーの文学賞を受賞。映画脚本作に『ハスラー2』(86)、『シー・オブ・ラブ』(89)、『ナイト・アンド・ザ・シティ』(92)、『身代金』(96)などがある。
2007年には、HBOの「THE WIRE/ザ・ワイヤー」の共同脚本家と一緒に、エドガー賞を受賞。

リドリー・スコット(製作)

1967年、弟のトニーと共に、CM広告製作会社を創設し、世界有数の企業ブランドの革新的なCMで名声を築いた。長編映画監督デビューは『デュエリスト/決闘者』(77)、カンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞した。以来数多くの作品を監督し、多くの映画賞にノミネーション経験を持つ。『テルマ&ルイーズ』(91)、『グラディエーター』(00)、『ブラックホーク・ダウン』(01)ではアカデミー賞監督賞にノミネートされた。『アメリカン・ギャングスター』(07)ではゴールデン・グローブ賞監督賞、英国アカデミー賞の作品賞にノミネート。『グラディエーター』(00)もゴールデン・グローブ賞と英国アカデミー賞の候補になった。他監督作に『エイリアン』(79)『ブレードランナー』(82)、『レジェンド/光と闇の伝説』(85)、『誰かに見られてる』(87)、『ブラック・レイン』(89)、『1492・コロンブス』(92)、『白い嵐」(96)、『G.I.ジェーン』(97)、『ハンニバル』(01)、『マッチスティック・メン』(03)、『キングダム・オブ・ヘブン』(05)、『プロヴァンスの贈りもの』(06)、『ワールド・オブ・ライズ』(08)、『ロビン・フッド』(10)、『プロメテウス』(12)、『悪の法則』(13)、『エクソダス:神と王』(14)などがある。現在『The Martian』を制作中。
1995年、スコット・フリーという映画テレビ製作会社を兄弟で創設。映画では『イン・ハー・シューズ』(05)、アカデミー賞候補になった『ジェシー・ジェームズの暗殺』(07)、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(10)、『僕の大切な人と、そのクソガキ」(10/未)、『THE GREY 凍える太陽』(12)などを製作。テレビではエミー賞、ピーボディ賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞に輝いたCBSドラマシリーズ「グッド・ワイフ」(09~)や「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル」(05)シリーズで製作総指揮を務めた。さらに長編ドラマではStarzミニシリーズ「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」などの多数の作品で製作総指揮を務めた。
2003年、その長年の経験が認められて、大英帝国勲章のナイトの称号を受けた。

マイケル・シェイファー(製作)

2012年にスコット・フリー・フィルムの社長に任命以来、同社が製作する長編映画の製作を監修。スコット・フリー以前は、サミット・エンターテインメントで買収と共同製作部門の上級副社長を務めた。主な製作作品は『グランド・イリュージョン』(13)、『50/50 フィフティ・フィフティ』(11)、『ミッション:8ミニッツ』(11)、アカデミー賞受賞作『ハート・ロッカー』(08)等。さらにそれ以前は、ワインスタイン・カンパニーで製作と開発部門の副社長を務めた。

グレッグ・シャピロ(製作)

主な製作総指揮を務めた作品に、アカデミー賞作品賞を含む全6部門でオスカー獲得、キャスリン・ビグロー監督『ハート・ロッカー』(08)、ブルース・ロビンソン監督『ラム・ダイアリー』(11)、アカデミー賞5部門ノミネートのビグロー監督『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)がある。その他製作作にロバート・レッドフォード監督『声をかくす人』(11)、トニー・ケイ監督『デタッチメント 優しい無関心』(11/未)、ジェームズ・グレイ監督『エヴァの告白』(13)などがある。

アダム・メリムズ(製作総指揮)

ダニエル・エスピノーサ監督と『デンジャラス・ラン』(12)で初タッグを組んだ。 他の製作総指揮を務めた作品にジョン・リドリー監督・脚本、『コールド・ハート』(97/未)、ビリー・レイ監督・脚本『ニュースの天才』(03)、エド・ソロモン監督『最高の人生』(03/未)、デヴィッド・ドゥカヴニー初監督『最高のともだち』(04/未)、ラッセ・ハルストレム監督『カサノバ』(05)、リチャード・シェパード監督『ザ・スナイパー』(05/未)、『ハンティング・パーティ』(07)、『アメリカを売った男』(07)、『それぞれの空に』(08/未)、『大統領の執事の涙』(13)などがある。HBOのテレビ映画「連鎖犯罪/逃げられない女」では共同製作を務めた。

エリシア・ホームズ(製作総指揮)

スコット・フリー製作開発部門の上級副社長。『エクソダス:神と王』(14)の製作を監修。現在、『プロメテウス』の続編の製作に携わっている。
スコット・フリー以前はグレアム・キングのGKフィルムズで開発部門副社長を務めた。ワーナー・ブラザースでは製作部門の役員として、ヒューズ兄弟監督『ザ・ウォーカー』(10)、『シャーロック・ホームズ』(09)、『ダークナイト』(08)などの製作に関わった。

ダグラス・アーバンスキー(製作総指揮)

演劇界の重鎮であり、談話家、映画プロデューサー、俳優としても活躍している。 1980年代のブロードウェイとロンドンで活躍したステージプロデューサーで、トニー賞やイブニング・スタンダード・シアター・アワードを何度も獲得。
ゲイリー・オールドマンと共同でオールドマン脚本・監督デビュー作『ニル・バイ・マウス』(97)を製作。カンヌ国際映画祭でキャシー・バークが主演女優賞を受賞した他、英国アカデミー賞のオリジナル脚本賞、英国作品賞(アレキサンダー・コルダ賞)に輝いた。
同タッグは続いてロッド・ルーリー監督『ザ・コンテンダー』を製作。アカデミー賞2部門、ゴールデン・グローブ賞2部門、助演男優賞を含む全米映画俳優組合賞の3部門にノミネートされた。その他にもアカデミー賞複数ノミネート、英国アカデミー賞では英国作品賞(アレキサンダー・コルダ賞)を含む多くの賞に輝いた『裏切りのサーカス』(11)の製作総指揮も務めた。