COMMENT

単なる猟奇殺人の映画ではない。
全体主義国家の下、人間性や正義が失われていく、
その息づまる恐怖が凄い。 今の日本でこそ必見!

赤川次郎(作家)

孤児が生き延びるには「英雄」になるか「怪物」になるしかない。 でも誰かを信じて共に戦えるなら、彼【レオ】はもう孤独な獣ではない。

法月綸太郎(ミステリー作家)

暗黒社会の異様な重圧下で、連続児童殺害犯を追い詰めるレオ。 絶望的な苦闘の果てに、胸熱くなる浄化(カタルシス)がある。

貴志祐介(作家)

謎に包まれた部分の多いスターリン時代の、あまりにも重苦しい時代。 その中で唯一、 救いとなるものは、やはり人間でしかない。

乃南アサ(作家)

全編をつらぬく物憂いトーン、濃やかな語り口と圧倒的リアリティー、 今年いちばんの映画を見た。

黒川博行(作家)

ビターな傑作ミステリーが絶妙のキャスティングを得た。 謎を運ぶ影の主役(?)である鉄道の描写もいい。

有栖川有栖(作家)

スターリン時代のソ連という〝特殊状況〟下で展開するミステリーは、 〝犯罪〟なるものの本質に関する考察を否応なく観る者に迫る。 原作は云わずもがな、この映画化作品もまた、実に興味深い傑作である。

綾辻行人(作家)

真実は知りたいものだ。しかし真実はすべて怖い。
……こんな怖い真実の映画はない

岩井志麻子(作家)

裏切りに次ぐ裏切り、逆転に次ぐ逆転。 スターリン時代の不穏な空気の下、 体制側に追われながら大量殺人者を追う
「はなれわざ」的サスペンスだ!

折原一(推理作家)

ソビエト版ゲッタウェイ
逃げるほどに深まる夫婦の愛
狙いは金ではなく、事件の真相

鈴木光司(映画監督)

もの凄い映画だった!
観終わった後 しばらく席を立てなかった…。
素晴らしいキャスティング!素晴らしい映像!
この衝撃を是非とも劇場で味わって頂きたい!
トム・ハーディ最高!!!

竹中直人(俳優)

執念はあまりに無残で時に愛おしいものだ。
人間の心の奥に潜む生命にすがる想いに感動する。
ミステリーをこえたミステリーだ。

石坂浩二(俳優)

時代と寝ろなんて、クソ食らえ。
壮絶な男と女と子供たちへの愛がここにある。

崔洋一(映画監督)

極上の探偵スリラーであり 暗黒の時代を生き抜く夫婦の絆を活写した大傑作!
ハーディとラパスは来年度 オスカー最有力候補だ。

原田眞人(映画監督)

真実に迫ることがこんなにも過酷だとは。 国家主義の現実が織りなす人間ドラマの迫力に圧倒された。 まさにドキュメンタリーを超えた力作だ。

蟹瀬誠一
(ジャーナリスト・キャスター・明治大学国際日本学部教授)

捜査官レオが、追いつめられながら真実を取り戻していく。 傑作小説の衝撃が何倍にもなってスクリーンでよみがえった!

中江有里(女優・作家)

見事なストーリー展開に、終始心が揺さぶられ続ける。 最高に面白い作品だ。

道端カレン(モデル)

のしかかる国家、計りしれない猜疑心・・・コワイ。 スゴ過ぎて恐いのに、ズンズン魅き込まれる重厚で上質のミステリーです!!

賀来千香子(女優)

スピーディな展開、複雑な人間模様。 連続猟奇殺人の闇、スターリン政権下の暗黒社会…… 濃密なドラマを彩るハーディ様の哀愁の瞳に酔う。

中瀬ゆかり(編集者・コメンテーター)

想像してた映画と全く違う。 想像してた通り暗くて重い。 想像以上の恋愛劇。 素晴らしい映画を観た。

藤原ヒロシ(音楽プロデューサー)

ロシアでは発禁本となった小説、137分間、 トム・ハーディから眼が放せない!! なんという雄弁な演技!

小堺一機

原作を訳していても先が読めないこのプロット、このサスペンス、このスリル! 原作にあるドラマ性が格段に増している。 できればシリーズ化してほしい。 けだし傑作である。

田口俊樹(「チャイルド44」翻訳者)

独裁政権下にはびこる怪物たちに孤高の捜査官夫婦が挑む! 原作の感動をダイレクトに伝える傑作だ。

香山二三郎(書評家、コラムニスト)

優れた原作を、映画はここまで進化させた。 まさに、『チャイルド44』の完成形だ。 この出来栄えには、作者のトム・ロブ・スミスも嫉妬するだろう。

三橋 曉
(「このミステリーがすごい!」解説・作品解題)

捜査すること自体が命がけというスターリン時代の緊張感を正面から映像化。レオの妻を演じるノオミ・ラパスの後半の弾けっぷりが見もの。

大森望(翻訳家・書評家)

横暴な時代に、無骨で口べたで強面の孤独な夫とそのつれない妻との 愛のかたちは、どのように揺れ動くか。そこが見どころ。

青山南(書評家)

連続殺人を描きながら、犯人=モンスターVS主人公=ヒーローという単純な図式ではない。犯人と主人公を取り囲む社会そのものの恐ろしさが、緊張感あふれる画面から迫りくる。非情な全体社会において、何を信じて行動するか、刻一刻と変えていかざるをえない登場人物たちのぎりぎりの感情と表情が目に焼き付く。

関口靖彦(ダ・ヴィンチ編集長)

『チャイルド44』を書いたときトム・ロブ・スミスはまだ29歳、デビュー作だけに荒削りな部分も魅力の一つでした。映画はその原作の勢いを矯めず、老獪な制作陣の力で娯楽大作として磨き上げています。特にトム・ハーディははまり役。 原作以上にレオ・デミドフらしい。小説を読んでレオにイラッとした人にもお薦めです。

杉江松恋(書評家)